車×茶室!? キャラバンを茶室に改造して全国を回る茶人に、商売の原点を見た

黒板の「車×茶室!?」、なんのこと?と思いますよね。日本茶の情報サイトで紹介されていた茶人・長谷川秀明さんの話です。この方、日産キャラバンを茶室付きキャンピングカーに改造して、全国2万キロ以上を回り、出会った人に無料でお茶をふるまっているそうです。その前はヨットに茶室を作って海から全国約3万キロ。ふるまった相手は約3,000人、目標は世界で1万人——スケールが痛快です。実際に見てみたいな(≧∀≦)

「来てもらう」を「出向く」にひっくり返す

面白がって終わらずに、商売の目で見てみます。茶室って本来、一番「動かないもの」の代表です。立派な庭の奥にあって、客がにじり口まで出向く。それを車に積んで、茶室の方から人のいる場所へ行ってしまった。

これ、構造だけ抜き出すと多くの商売に応用が利きます。お客様が減ったとき、僕たちはつい「どう来てもらうか」ばかり考えますが、「こちらから出向く」という逆向きの選択肢が常にある。店舗をまるごと動かさなくても、出張サービス、移動販売、商談をオンラインにして「距離を消す」——どれも同じ発想の子どもたちです。

無料の一杯と、意外な掛け算

もうひとつ唸ったのが、見返りを求めない一杯であること。気に入ったら寄付してもらう形(ドネーション)を提案されているそうで、ビッグイシューのときにも書いた「お金の流れの設計が、関係の質を決める」話そのものです。無料でふるまわれた最高の一杯は、値札付きの一杯より強く記憶に残る。これは僕たちの無料相談も見習うべき姿勢だと思っています。

そして「車×茶室」という意外な掛け算そのものが広告になっていることも見逃せません。車だけでも茶室だけでも振り向かれないのに、掛けた瞬間、僕のように黒板に書いてしまう人が現れる。パタゴニアが食品を作る話と同じで、軸(この方ならお茶のおもてなし)がぶれていなければ、意外な掛け算は最強の自己紹介になります。

御社の本業に、何を掛けたら「!?」が生まれるでしょう。「うちの仕事×意外な場所」「うちの技術×意外な相手」——紙に書いて遊んでみてください。掛け算で生まれたアイデアをITで形にする番になったら、僕たちの出番です(≧∀≦)

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