「ビッグイシュー」を初めて知った。施しではなく“仕事の仕組み”で支える発明に唸った話

全く知りませんでした。「ビッグイシュー」という雑誌のことです。教えてもらって仕組みを調べて、仕組み屋として唸ってしまったので、今日はその話を。

「寄付してください」ではなく「雑誌はいかがですか」

ビッグイシューは、ホームレス状態にある人が路上で販売するストリートペーパーです。仕組みはこうです。1冊500円の雑誌を販売者さんが売ると、そのうち250円が販売者さんの収入になる。つまり売れば売るだけ、自分の仕事の成果として収入が積み上がっていく。この形で、日本では20年以上・535号まで続いています(2026年4月からは認定NPO法人になったそうです)。

僕が唸ったのは、これが「施し」ではなく「商売の形」をしていることです。買う側は雑誌という価値を受け取り、売る側は仕事の対価を受け取る。お金の流れだけ見ればふつうの売買です。でもその設計によって、支援が「してあげる/してもらう」の関係ではなく、「店員さんとお客さん」という対等な関係になっている。ここが発明だと思うんです。

仕組みは、効率だけじゃなく「関係」も設計できる

僕たちは普段、機械にできる仕事は機械にと、効率のための仕組みの話ばかりしています。でもビッグイシューを知って思い出しました。良い仕組みは、効率だけでなく「人の尊厳」や「関係のあり方」まで設計できるんですよね。まちあそび人生ゲームのときも書きましたが、人の行動や気持ちを変えるのは、呼びかけよりも仕組みです。

対面で、手から手へ雑誌を売る。これはまさに「人にしかできない仕事」で、だからこそ買った人の記憶に残る。効率とは真逆の場所に価値を置いた商売の設計として、経営者の皆さんにも面白い題材だと思います。

僕も今度、街で販売者さんを見かけたら1冊買ってみます。まずは知ること、そして1冊から。黒板に書いた「初めて知った!」が、誰かの「初めて知った」につながれば嬉しいです(≧∀≦)

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