
効率化を商売にしている会社の社長が言うのも変な話ですが、今日は宣言から。無駄なことは、結構大事です。黒板に書いたのはその続きで——無駄なことをするために、効率化しよう。順番が逆に見えますが、僕はこれが正しい順番だと思っています。
効率化の目的を間違えると、会社が乾く
効率化で30分浮いたとして、その30分に別の作業を詰め込んだらどうなるか。仕事は増え、余白はゼロのまま、疲弊だけが残ります。「効率化したのに、前より忙しい」という会社は、たいていこのパターンです。
効率化で削るべきは、転記・二重入力・探し物のような誰の心も豊かにしない無駄。そして浮いた時間は、良い無駄に使う——お客様との雑談、新しい道具の実験、ちょっとした寄り道、社員同士のくだらない話。この手の無駄は、数字にならないようでいて、信頼とアイデアという未来の仕入れになっています。だから効率化を始めるときは、「浮いた時間で何をするか」を先に決めておくのがおすすめです。埋める先を決めないと、余白は作業に食われます。
うちの「無駄」が仕事になった話
手前味噌の実例をひとつ。この黒板です。サッカーの試合に一喜一憂し、レトロゲームを懐かしみ、ドット絵に興奮する——経営情報としてはほぼ無駄です。でも10年書き続けたら、ブログになり、SNSになり、いまでは昔のサッカーゲームの記事が検索で読まれて、うちを知ってもらう入口になっています。初対面のお客様と、仕事の前にゲームの話で打ち解けることもあります。どの無駄が芽を出すかは、後からしか分からない。だからこそ、無駄をやれる余白を仕組みで確保しておく価値があるんです。
というわけで、順番はこうです。まず「めんどうだな」と感じる作業から効率化して、30分の余白を作る。その30分は、埋めない。無駄に使う。——余白づくりの前半戦(効率化)は僕たちの得意分野なので、遠慮なく任せてください。あなたは良い無駄の担当です(≧∀≦)