freeeで変動損益計算書が見れない?——APIで「欲しい帳票」を作る方法

先に結論です。freeeの標準メニューに「変動損益計算書」は見当たりませんが、freeeが公開しているAPIを使えば、データを取り出して自分の会社専用の帳票として作れます。乗り換えも、二重入力も不要です。

そもそも変動損益計算書とは?

ふつうの損益計算書(PL)は、費用を「売上原価」「販管費」という会計のルールで並べます。それに対して変動損益計算書は、費用を「変動費」(売上に比例して増える費用)と「固定費」(売上に関係なくかかる費用)に組み替えた、経営判断のための損益計算書です。

これを作ると「限界利益」(売上から変動費を引いた、固定費を回収する力)が見えるようになり、「あといくら売れば黒字か」(損益分岐点)が数字で分かる。銀行との対話や値決めの判断で欲しくなる、経営者にとって実用度の高い帳票です。

freeeにデータはある。形がないだけ

ここが大事なポイントです。freeeの中には、仕訳も勘定科目もぜんぶ入っています。つまり材料は揃っていて、「変動費と固定費に組み替えた表」という形が用意されていないだけ。だったら、形は外で作ればいい。

freeeは公開API(API=ソフト同士をつなぐ外部連携の仕組み)を提供していて、試算表や損益計算書のデータをプログラムから取得できます。経営分析向けに試算表APIを強化したことも公表されているとおり、「データを取り出して自社流に見る」のは公式に想定された使い方です。

APIで作ると、こうなる

  • ① 勘定科目を一度だけ仕分けする——「この科目は変動費、これは固定費」という対応表を最初に作ります
  • ② APIで毎月自動取得——freeeから試算表データを自動で取り出します。ログインも転記も不要
  • ③ 帳票に自動整形——変動損益計算書、限界利益率の推移グラフ、損益分岐点——欲しい形でスプレッドシートやWeb画面に出力します

一度作れば、あとは月次で勝手に更新される「自社専用の経営ダッシュボード」になります。社員が自分で判断できる会社の記事で「判断の下地は情報が見えること」と書きましたが、経営者自身の判断にも同じことが言えます。

「惜しい1割」はAPIで足せば、乗り換えなくていい

クラウド会計に限らず、SaaS(クラウドのサービス)には「9割は便利、でもうちに必要なあの機能だけない」がつきものです。その1割のために乗り換えると、9割の便利さを失います。足りない1割はAPIで足す——これが一番賢い付き合い方で、AIで作るのが簡単になった今、その工事はどんどん身近になっています。

freeeに限らず、「使っているサービスの、ここだけ物足りない」があれば、APIでつなげないか一度調べてみてください。APIを使った開発なら、お任せください!「うちのこの帳票、作れますか?」の一言からどうぞ(≧∀≦)

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