初めてお会いする経営者の方から、よくこう言われます。「私、ITが苦手で……すみません」。今日はこの場を借りて、はっきりお伝えしたいんです。謝らなくて大丈夫です。そして、使えるようにならなくても大丈夫です。
ただ、ひとつだけお願いがあります。今日の黒板に書いたとおり——ITを「知って」ほしいのです。

「使える」と「知っている」は、別の能力です
経理ソフトを操作できることと、「経理は自動化できると知っていること」は別物です。経営者に必要なのは後者だけ。運転で言えば、社長は運転手ではなくて行き先を決める人です。エンジンの仕組みに詳しくなくても、「車を使えばどこまで行けるか」を知らないと、行き先の選択肢が狭くなってしまう。
「知っている」経営者は、こんなことができるようになります。
- 投資の判断ができる——「この見積もりは高いのか安いのか」「今やるべきか」を自分の物差しで決められる
- 丸め込まれない——業者の専門用語に「それはどういう意味ですか」と聞き返せる
- 任せられる——何を頼んでいるか分かっているから、安心して社員や外部に渡せる
知ったうえで、やるのは社員に任せましょう
そして本題はここからです。知ったら、実際に手を動かすのは社員に任せてください。社長が全部自分でやろうとすると、社長の時間が消えるうえに、仕事が社長に張り付いて属人化します。逆に「知っている社長」が方向を示して社員に任せると、社員が自分で判断できる会社に近づいていく。たとえば社内にAI係を1人置くのは、その一番シンプルな形です。
じゃあ、どこで「知れば」いいのか。実はこのブログが、まさにそのために毎日更新されています。1日1枚の黒板で、経営に効くITを少しずつ。読むだけでいい、操作の練習は不要。10年かけて僕が黒板でやってきたのは、要するに「経営者がITを知る場所」を作ることなんだと、この黒板を書きながら改めて思いました(≧∀≦)