
黒板に書いた掛け算、続きを計算してみましょう。通勤が片道30分の人の場合——
30分 × 往復 × 週5日 × 年50週 = 約250時間
250時間を1日8時間の労働日に直すと、約31日分。片道30分の「ふつうの通勤」でも、1年でまるまる1ヶ月強の時間が移動に使われている計算です。片道1時間なら、この倍。なかなかの迫力じゃないでしょうか。
社員の数だけ、この掛け算がある
個人の時間術の話として読んでもいいのですが、僕は経営者の皆さんにこそ、この計算をおすすめしたいんです。社員が10人いれば、この250時間×10人分の時間を、会社が間接的に預かっていることになります。
SNSには「通勤を減らすには、働き先を変えるか、リモートワークにするか」と書きました。社員にとって前者は転職です。つまり——通勤の重さに気づいた社員の選択肢に「転職」が入る前に、会社が「リモートもできる」を用意しておけるか。これは福利厚生の話ではなく、人材の引き留めと採用の話です。実際、「週1〜2日在宅OK」にするだけで、通いやすさは大きく変わりますし、採用の募集圏も「通勤30分圏内」の外へ広がります。
「毎日リモート」でなくていい
先日テレワーク助成金が今年度で終わる話を書きましたが、そこでもお伝えしたとおり、目指すのは全員毎日リモートではありません。「いざとなればリモートで回る体制」を持っておき、週に1〜2日使う——これだけで、社員1人あたり年間50〜100時間を返せます。クラウドの道具が当たり前になった今、体制づくりのコストは昔よりずっと下がりました。進め方はリモートワーク導入の記事にまとめてあります。
まずは自社の「通勤の掛け算」、朝礼のネタにでも計算してみてください。数字が見えると、人は動きたくなりますから。「うちの仕事、リモートで回せる形にできる?」の相談は、僕たちアントロワへどうぞ(≧∀≦)