「1つコケたら全部止まる」になっていませんか。会社の“単一障害点”の見つけ方

エンジニアの用語に「単一障害点」という言葉があります。英語でSPOF(Single Point of Failure)——そこが壊れると、全体が止まってしまう1点のことです。システムを設計するとき、僕たちはこれを徹底的に探して潰します。サーバーを2台にする、回線を2本にする。壊れない前提ではなく、壊れても止まらない形にしておくわけです。

黒板に書いた「依存度を減らしていこう」は、この点検を会社全体でやりませんか、という話です。

会社の単一障害点、5つのチェック

  • ① 売上——特定の1社・1サービスに売上の大半が乗っていないか。先日の分散収入の話のとおり、ここが一番有名な障害点です
  • ② 人——「あの人が休むと、この業務が止まる」が何個あるか。辞める前の仕組み化で書いた、属人化という障害点です
  • ③ 集客——お客様との接点が1つのポータル、1つのSNSだけになっていないか。規約変更ひとつで蛇口が閉まります
  • ④ 道具——業務が1つのクラウドサービスに乗り切っていて、そのサービスが終了したらどうなるか。データを外に出せるかだけでも確認を
  • ⑤ データ——大事なファイルの保存場所が1箇所だけなら、それも立派な障害点です

全部は直さなくていい。「即死する1点」から

5つ全部に手を打とうとすると、間違いなく息切れします。順番の決め方はシンプルで、「そこがコケたら会社が即死する箇所」から。そして目標は依存ゼロではありません。ゼロは現実には無理です。「コケても、数日で立て直せる」まで依存度を下げる——これが現実的なゴールラインです。売上なら2本目の柱の種まき、人なら手順の明文化、データなら自動バックアップ。どれも「半分」まで下げるだけで、会社の体感安全性はまるで変わります。

システムの世界で単一障害点を潰し続けてきた目で見ると、会社の障害点は意外と早く見つかります。「うちの即死ポイントってどこだろう?」と思ったら、その点検から一緒にやりましょう(≧∀≦)

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