プログラマーには、職業病のような習慣があります。動かないプログラムを前にしたとき、「動かない!」と嘆き続ける人はいません。どの行までは動くのか、どの行から動かないのか、半分に割って、また半分に割って、原因の場所を追い詰めていく。今日の黒板は、その習慣の話です。問題は、解決できるまで細分化する。

悩みは、分解すると「作業」に変わる
経営の悩みも、構造はまったく同じだと思っています。大きいままの問題は、強くて倒せません。
- 「売上が足りない」——このままでは悩みです。でも「客数×単価×来店頻度」に割れば、「常連さんの来店間隔を2週間→10日にするには?」という作業になります
- 「忙しすぎる」——これも悩み。でも1週間の時間の使い方を書き出せば、「請求書作成の3時間を自動化する」という作業になります
- 「ITが苦手」——苦手なのはITの全部ではないはずです。「見積書をパソコンで作るときの、表の計算のところ」まで割れば、それは30分で解決できる作業です
悩みと作業の違いは、たったひとつ。次の一歩が具体的かどうかです。だから細分化の止めどきも決まっています——「明日これをやればいい」と言えるサイズになったら、そこでストップ。あとは手を動かすだけです。
「割り方」が分からないときは、人に話す
ただ、自分の問題ほど、割り方が見えなくなるのも事実です。頭の中だけでこねている問題は、大きいまま固まりがちなんです。そういうときの特効薬は、人に話すこと。「めんどうだな」メモが効くのも、書き出すことが細分化の第一歩だからです。
僕たちの仕事も、半分はこれです。「業務をIT化したい」という大きな相談を、「まずこの転記の10分から」まで一緒に割っていく。割れた瞬間に、お客様の顔が明るくなる——あの瞬間が、この仕事の醍醐味だったりします。
いま抱えている一番大きな悩み、試しに紙に書いて、2つに割ってみてください。それだけで、少し軽くなりますから。割り方に迷ったら、一緒に割りましょう(≧∀≦)