経営ダッシュボードを作る方法は3つ——①無料のLooker Studioで作る ②CSVを半自動で取り込む ③freee等とAPI連携した自社専用画面を作る。手間と費用が段階的に変わります。
「クラウド会計を入れたのに、結局毎月エクセルに打ち直してグラフを作っている」。そんな二度手間を終わらせる方法を、この記事で比較します。
なぜ便利なはずのSaaSが「見にくい」のか
freeeやマネーフォワードは、日本中のあらゆる業種が使えるように設計された汎用ソフトです。優秀だからこそ機能が多く、「御社が毎朝見たい数字だけをパッと見る」ことには向いていません。これはツールの欠陥ではなく、汎用と専用の違いです。

ダッシュボードを作る3つの方法
| 方法 | 費用 | 更新の手間 | 向いているケース |
|---|---|---|---|
| ① Looker Studio(無料) | 0円 | CSVを手動アップロード | まず試したい |
| ② スプレッドシート連携 | 0円〜月数千円 | 半自動(定期取込) | 月次で見られれば十分 |
| ③ API連携の自社専用画面 | 初期数十万円〜 | 完全自動・リアルタイム | 毎朝スマホで確認したい |
① まずは無料のLooker Studioから
Googleの無料ツールで、CSVやスプレッドシートを読み込んでグラフ化できます。会計ソフトから月1回CSVを落として更新する運用なら、費用ゼロで「1画面で見る」体験ができます。
② スプレッドシートを間に挟んで半自動化
データの取り込みを自動化スクリプトに任せ、Looker Studioがそれを参照する構成です。月次の経営会議用ならこれで十分なことが多いです。
③ API連携で「毎朝1秒」の環境を作る
freeeやマネーフォワードはAPI(外部連携の仕組み)を公開しているので、今のツールをそのまま活かしながら、裏側でデータを自動連携できます。「今月の部門別売上」「キャッシュフロー推移」「目標達成率」——社長が毎朝チェックしたい数字だけを、スマホから1秒で確認できる画面が作れます。
ダッシュボード設計のコツ:数字は5つまで
失敗するダッシュボードの典型は「あれもこれも」と数字を詰め込むことです。毎日見るのは5つまで。それ以外は「詳細ページ」に逃がします。大切なのは、数字を「探す」「作る」時間ではなく、パッと見て次の一手を「考える」時間です。
よくある質問
API連携は自社で作れますか?
プログラミングの知識があれば可能です。各サービスが開発者向けドキュメントを公開しています。社内に人材がいなければ、開発会社への依頼で数十万円〜が目安です。
補助金は使えますか?
自社専用のダッシュボード開発は、IT導入補助金や省力化投資補助金の対象になり得ます。設計段階で相談してもらえれば、補助金前提のプランも組めます。
まとめ
経営ダッシュボードは「無料で試す→半自動→API連携」と段階的に育てるのが失敗しない進め方です。まずはLooker Studioに先月のCSVを入れてみてください。
アントロワでは、freee・マネーフォワード等と連携した自社専用ダッシュボードの構築を、経営者向け・現場向けの両方で手がけています。「ウチの場合はどの段階から?」というご相談からどうぞ。