ITの困りごとは、内容によって適切な相談先が変わります。機器の故障は購入店やメーカー、ソフトの使い方は各サービスのサポート、「何をどうすればいいか」から相談したい場合は顧問型のITパートナーや公的窓口が適任です。
この記事では、中小企業でよくある困りごと別の相談先と、それぞれの費用感をまとめました。
困りごと別・相談先の早見表
| 困りごと | 相談先 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| パソコンが動かない・壊れた | 購入店・メーカーサポート | 保証内なら無料 |
| 怪しいメールが届いた | IPA「情報セキュリティ安心相談窓口」 | 無料 |
| ソフトの使い方が分からない | 各サービスのサポート窓口 | 契約に含まれる |
| どのツールを選べばいいか分からない | 公的窓口 or ITパートナー | 無料〜 |
| 業務をIT化・自動化したい | 顧問型ITパートナー・開発会社 | 月数万円〜 |
| 補助金を使ってIT投資したい | 商工会議所・よろず支援拠点・ITパートナー | 無料〜 |
まず知っておきたい「無料の公的窓口」
実は、中小企業がITの相談を無料でできる公的窓口は充実しています。
- よろず支援拠点(各都道府県):経営全般の無料相談。IT導入の初期相談にも対応
- 商工会議所:会員向けの経営相談。地域の専門家を紹介してもらえることも
- IPA 情報セキュリティ安心相談窓口:ウイルス・詐欺メールなどの相談
「まだ何も決まっていない、話を整理したい」段階なら、まず公的窓口で十分です。
相談前に準備しておくと話が早い「3点セット」
どの窓口に相談する場合も、次の3つをメモしてから連絡すると、解決までの時間が大きく変わります。
- ① 困っていることを1行で——「請求書作りに毎月10時間かかっている」のように、現象+量で
- ② 今使っている道具——パソコンのOS、使っているソフトやサービスの名前
- ③ 予算感と期限——「月1万円まで」「年内に」など、ざっくりで十分
この3つが揃っているだけで、相談された側は具体的な提案から会話を始められます。逆に言えば、この3点を丁寧に聞き出してくれる相手は、良い相談先である可能性が高いです。
愛知・一宮エリアの方はこちらも
お近くの方向けには、一宮市でITの相談ができる窓口まとめで、地域の公的窓口と民間の相談先を具体的にまとめています。対面で相談したい方はあわせてどうぞ。
継続的に頼れる相手が必要になったら
公的窓口は「その場のアドバイス」が中心で、実際に手を動かして仕組みを作る・運用を続ける段階になると、継続的なパートナーが必要になります。
ここで大事なのは、立派な提案書を作る会社よりも、「気軽に聞ける距離感」の相手を選ぶことです。「分からない」で手が止まる時間は、ビジネスにおいて最大のロスです。困ったらすぐ聞いて、解決して、本来の仕事に戻る——このサイクルが作れるだけで、会社全体のスピードが変わります。
「すぐ連絡できる相手」がいるかどうかが分かれ目
ネット検索やAIで調べれば答えが見つかる時代ですが、「自分の会社の状況にぴったりの解決策」を見つけるのは至難の業です。専門用語ばかりの解説記事を読んで、余計に頭が痛くなった経験はありませんか?
「あ、あの人に聞けばいいや」と思える相手がいるだけで、精神的な負担は劇的に軽くなります。
ITコンサル・IT顧問の費用相場
「結局いくらかかるのか」が一番気になるところだと思います。契約の形ごとの、一般的な相場感はこうです。
- スポット相談——公的窓口なら無料。民間でも1回数千円〜数万円が中心です
- 顧問契約(月額)——中小企業向けでは月1万円台〜10万円程度が中心帯。訪問頻度と対応範囲で変わります
- プロジェクト型(システム開発など)——内容次第ですが、時間単価×工数の明朗会計の会社を選ぶと安心です。参考までに、僕たちアントロワは開発5,500円/時間(税込)・保守月11,000円〜と公開しています
大事なのは金額そのものより、「何をどこまでやって、いくらか」が明確なこと。見積もりの内訳を質問したときに、嫌がらずに説明してくれる相手を選んでください。
よくある質問
顧問契約をするほどの規模ではないのですが…
単発のスポット相談から受けている会社も多くあります。まずは1つの困りごとで相性を確かめるのがおすすめです。
どんな会社を選べば失敗しませんか?
①高額なシステムをいきなり勧めてこない ②導入後のサポート(伴走)がある ③専門用語を使わずに説明してくれる——の3点を満たす相手なら大きな失敗はありません。
訪問して見てもらうことはできますか?
公的窓口は原則として窓口相談(来訪・オンライン)ですが、民間のITパートナーの多くは訪問に対応しています。特に「現場の作業を見てもらった方が早い」タイプの困りごと(作業のムダ探し、機器の配置、ネットワークの不調など)は、訪問相談が向いています。訪問費の有無は最初に確認しておくと安心です。
まとめ

ITの相談先は「困りごとの種類」で決まります。単発の疑問は公的窓口やサポート窓口へ。業務のIT化のように継続する取り組みは、気軽に話せるITパートナーを持つのが近道です。
僕たちアントロワは、外部の業者というより「隣の席にいる詳しい同僚」のような距離感で、中小企業のIT全般をサポートしています。「これ、誰に聞けばいいのか分からなくて…」という段階のご相談こそ大歓迎です。