「未来のことは未来人に聞け」と言いますが、現代においてその役割を果たしているのは、間違いなく「SF作家」たちです。
黒板にも書きましたが、大好きな『攻殻機動隊』の特集が組まれている雑誌を見つけて、思わず興奮してしまいました。

「電脳化」は、スマホですでに始まっている。
『攻殻機動隊』といえば、脳をネットに直接つなぐ「電脳」や、体を機械に変える「義体」が出てくる世界。 「そんなのまだまだ先の話でしょ」と思いますか?
でも、よく考えてみてください。 今の僕たちは、スマホというデバイスを通して、常に世界中の情報とつながっています。 分からないことがあれば一瞬で検索し(外部記憶)、SNSで遠くの人と意思疎通する(テレパシー)。 形こそ違えど、僕たちはすでに「初期段階のサイボーグ」のようなものです。
ビジネスの現場でも、「AIに触れる時間を強制的に作る」ことは、まさに自分の脳(能力)を拡張する行為そのものです。
AIが答えられない「問い」を持つこと。
作中でよく問われるのが、「ゴースト(魂)はあるのか?」というテーマです。 体も脳も機械になった時、自分を自分たらしめるものは何か。
これは、今のAI時代にそのまま当てはまります。 計算や論理的思考、データ処理といった「脳」の機能は、AIが人間を超えつつあります。 「経験と勘をデータにする」ことも可能です。
では、AIにできなくて、人間にしかできないことは何か? それは、「なぜやるのか(Why)」という意志や、「これを美しいと思う」感性、つまり「ゴースト」の部分です。
- システムは「どうやって効率化するか(How)」を答えてくれます。
- でも、「そもそも何のために会社をやるのか」は、社長のゴーストが決めるしかありません。
「殻(シェル)」は任せて、「魂(ゴースト)」を磨け。
SFの世界に近づく今、僕たちがやるべきことは、機械を恐れることではありません。 面倒な計算や作業(シェルの部分)はすべてテクノロジーに任せて、人間はもっと人間らしいこと、つまり「ワクワクすること」や「心を動かすこと」に集中すべきです。
「具体的にどの部分がAIには答えられないのでしょうか?」 そう聞かれたら、僕はこう答えます。 「あなたの会社が、誰を幸せにしたいかという『願い』の部分です」と。
マンガから学ぶ未来の生存戦略。 食わず嫌いせずに読んでみると、意外と経営のヒントが詰まっていますよ!
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